今のアストルティアに足りない物は何か――
それは シンボル―――
Ver.2からはじまった緩和の流れを受け・・・
いま冒険者達は完全な横並び!
冒険者は欲している!!
導かれる者でなく、導く者を。
即ち・・・先生を!
皆さんご機嫌麗しゅう。
シャワメリア先生よ。
本当はこの格好で学園に乗り込んで
先生対決と洒落込もうと思ったんだけど・・・
今日は先生機嫌が良いから!
特別にアストルティアで行き悩む人達を導いてあげる事にしたの。
これも先生――そう、先に生まれた者の運命(さだめ)
決してこの格好で学園にいっても強制的に生徒の姿になる事を忘れていたわけではないのよ。
~本日のお悩み相談者~
名前: G君
相談内容: 影が薄い
「こ、こんにちは。Gと申します」
「お話は聞いているわ。プライバシーは完全に保護されているから安心して相談してね」
「はい・・・。いやはや悩むのもお恥ずかしい話なんですが・・・」
「影が薄い、と」
「そうなんです!同期達と比べても、明らかに影が薄いというか・・・」
「人気がないというかね」
「はっきり言いますね・・・」
「ガルガリオン君の場合は-」
「ちょっと!名前出さないでくださいよ!」
「うっさいわね。そもそも影が薄いって相談なのに名前隠してどうすんのよ!」
「うっ・・・。でも本当に分からないんです。あんなにも人気だった筆ボスだったのに」
「何で僕だけ・・・。僕は何も悪くないのに。こんな世界滅びてしまえばいいのに」
「本当にわからない?」
「え・・・!?」
「いいわ。君が人気がない、日陰者の隠遁者である理由を教えてあげるわ」
理由その1:誰だよ問題
「まず最初にくる問題はこれね。あんた誰なの?」
「えぇ!?そんな事言い出したら新しく追加されたボスなんて全員そうでしょう」
「全く違うわ。コインボスは過去作の有名所からの登場だし。あなたの同期も見てみましょうか」
牙王ゴースネル
Ver.2で実装されたボスね。
物語の佳境で登場し、ストーリーボスも強くあるべき!を体現した初めてのボスといっていいわ。
その強さは並の冒険者はサポでは全く歯が立たず、物語は気になるがボスは倒せないというストーリー難民を多く生み出したの。
その後のボスの強さ選択の実装を含め、ゴースネルは冒険者に強烈なインパクトを与えているわね。
輪王ザルトラ
ドラゴンクエストⅩというゲーム、初めてのボスね。
エンジョイ勢も、ガチ勢も、職人勢も、コロシアム勢も、老若男女全員が確実に戦ったことのある唯一のボスといっていいわ。
誰に聞いても、ああ、あいつかとなる。
ある意味、冒険者の中で最も有名な存在といっても過言ではないわね。
誰 だ よ !!
「いや本当、あんた誰なのよ」
「・・・」
「しかも何?DQのモンスターってどんな恐ろしい敵であっても、どこか愛くるしい、可愛らしいデフォルメがあるわ」
「ちなみに彼女らには今回この記事を書くなんてことは一言も言ってないわ。」
「自然に、ただ溢れた言葉よ・・・これは」
「時代はリアル路線ですし・・・」
「FFも出ましたし・・・」
「そういうとこやぞ!」
ビク!!
「4頭身、5頭身が当たり前の世界で、あんた何頭身あんの?」
「9頭身ですが」
ドヤァ
「キャ○翼か!!」
「混ぜても驚くほど違和感ないわね」
「そうか、僕は出る作品を間違ったという事か・・・」
「いいえ、あなたの問題はそれだけではないわ」
「え・・・」
理由その2:地味問題
「良くない地味」
「例えば技で見ていきましょうか」
牙王閃
構成的にパラ魔構成が多くなる敵だけど、後ろの魔法ごと吹き飛ばす強烈な技よ
フープサイクロン
どんどん強くなって手のつけられなくなる輪王の必殺技、最終的には壊滅必須の大技よ
地 味 !
「一番の特徴的な技が構えって、あんた・・・」
「各種耐性があがります」
「はぁ・・・他にもっと攻撃的な技とかないの?」
「これ何てどうでしょう?
敵をマヒさせて、同時にジバルンバを敷く技です。
そうすると痺れて動けない敵どころか、助けにきた仲間までへへへ」
「(うわぁ・・・)」
理由その3:アクセいらない問題
「ぶっちゃけるわ。
出るアクセさえよければ、いくらあんたが陰気なクズ野郎でも、筋骨隆々サッカーボールだけがお友達マンでも、人気者の仲間入りよ」
「僕関係ないとこじゃないですか・・・」
「・・・!いや?でもおかしくないですか?」
「ザルトラさんと僕のアクセ、全く一緒じゃないですか?」
「はぁ?一緒~?あんた本気で言ってんの?」
雷耐性+26%
風耐性+26%
「これにビーナスが伝承できて
合成ではHP、重さ、きようさ、すばやさ、攻撃力がつくわ」
「当時は効果が2種類つくこと、パワーベルト以外の初のその他攻撃力アクセということもあって話題になったわ」
「ただ・・・一番の理由は何といってもこれね」
実装当事、世はまさにレグナードフィーバー
必要不可欠といっても過言ではない重さ・・・そして雷耐性のつくこのアクセは冒険者、特にパラと僧侶の心にがっつり訴求したのよ
「ちょっと待って下さい!」
「それなら僕だって、ふふ、忘れちゃ困りますよ・・・」
世はまさにダークキングフィーバー!
闇の攻撃をいなせる僕のアクセはまさにうってつけ!さらに闇100%にすれば高い毒Gまで必要なしなんですよ!?
ドヤァ
「はぁ・・・」
これが基礎も含めて雷耐性34%の精霊王よ。
価格は50万Gもしないわ。
そしてこれが闇耐性32%のフォーチュンよ。
約150倍ね。
神託では装備すらなかったわ。
100%にするためのハードルについて分かったかしら?
それに一般的にダークキングに重さはいらないから完全な外れ合成だし・・・
更に100%にするならテンペストを防げる風の方がいいわ。
その風耐性が付くアクセは―――
「うわああああああ」
「ふぅ」
「(耐えたわね)」
「それが、この結果を生むのよ・・・
見なさい!フレンドを誘った結果よ」
「ってか僕ガルドリオンですから!」
「先生すら間違ってんじゃないですか!」
「この人に至っては間違ってる方の名前であだ名まで付けてんじゃないですか!」
「がおー、わおーと呼びやすい流れからの けんおう ですもんね・・・空気読めないにも程があるわ。あだ名着くだけ有難いじゃない」
???
「あのー」
「喧嘩はよくないんだなー」
「「誰だよ!!」」
――次回予告――
唐突に現れたこのモンスターは一体何者なのかー!
もはや専用グラですら無くなった、恐らく同じ様なアクセ伝承の業を背負った、このボスの運命やいかに・・・!
雑魚からグラフィックとってくるなら、せめて関連するファンキードラゴとかにしてあげて!
がんばれ牛!負けるな牛!きっと武道場が何とかしてくれる!
「どうせー次回はーまた別のーはなしー」